「丸投げ」アプリは増えたけど、スキャンは結局自分でやるんですよね
最近、確定申告をスマホで丸投げできるサービスが増えてきました。レシートを撮影するだけでAIが読み取り、仕訳までやってくれる。たしかに便利です。
ただ、美容室オーナーの現実を考えると、スキャン(撮影)する作業そのものがハードルになります。
- カラー剤やシャンプーの仕入れ伝票
- 毎日のランチ代のレシート
- 交通費、消耗品、雑費の領収書
- クレジットカードの利用明細
1年分を溜めると、枚数は軽く200〜300枚を超えます。1枚ずつスマホで撮影して、アプリにアップロードして……この作業だけで丸1日かかることもあります。
お客様の髪を切る時間、スタッフを育てる時間、経営を考える時間のほうが大事なのに、スキャン作業に半日使うのは割に合いません。
当事務所の対応 — スキャンはこちらでやります
当事務所では、お客様にスキャンをお願いしません。
やっていただくのは、こちらからお送りするレターパック(専用の封筒)に書類を入れて返送するだけです。領収書もレシートも通帳コピーも、まとめてレターパックに放り込んでいただければ大丈夫です。日付順に並べる必要もありません。
クレジットカード・銀行の取引はマネーフォワードで自動連携
当事務所では会計ソフトにクラウド会計を使用しています。お客様にやっていただくのは、クレジットカードや銀行口座をクラウド会計に連携する設定だけです。
連携が済めば、クレジットカードの利用明細や銀行の入出金データは自動的にクラウド会計に取り込まれます。仕訳の入力や確認をお客様にお願いすることはありません。取り込まれたデータの仕訳はすべて当事務所が行います。
つまり、レターパックでお送りいただくのはクラウド会計では取り込めない紙の書類(現金払いの領収書・レシートなど)だけです。
なぜ半年に1回、回収するのか
書類の回収は半年に1回行っています。年に1回(確定申告の直前)にまとめて回収する方法もありますが、以下の理由から半年ごとにしています。
- 1年分を一度に出そうとすると面倒になる — 書類が溜まるほど「あとでやろう」が増える
- 紛失リスクが下がる — 半年ごとに預けてしまえば、手元に書類が残らない
- 記帳が前倒しできる — 上半期分を先に処理しておけば、確定申告時期にバタバタしない
7月ごろに上半期分(1〜6月)、翌年1月に下半期分(7〜12月)を回収するイメージです。
すべての書類はGoogleドライブで管理します
お預かりした書類は、すべて当事務所でスキャンして画像データにします。その画像はGoogleドライブの共有フォルダに格納するので、お客様からもいつでも確認できます。
ここで大事なのは、ファイル名です。
スキャンしたまま「IMG_20260301_001.jpg」のようなファイル名で保存すると、あとから探すのが大変です。当事務所では、すべてのファイルに中身がわかる名前をつけてリネームします。
| スキャン直後のファイル名 | リネーム後 |
|---|---|
| IMG_20260115_001.jpg | 20260115_ビューティガレージ_カラー剤仕入_32400円.jpg |
| IMG_20260203_002.jpg | 20260203_東京ガス_2月分_8750円.jpg |
| IMG_20260315_003.jpg | 20260315_アスクル_タオル消耗品_12960円.jpg |
会計ソフトの仕訳データにも、摘要欄にこのファイル名を記載します。「この取引の原本を確認したい」と思ったら、摘要欄のファイル名でGoogleドライブを検索すれば一発でヒットします。
そもそも、リネーム済みなのでファイル名を見れば「ああ、あの仕入れか」と思い出せます。検索するまでもないことがほとんどです。
確定申告完了までの流れ
当事務所とお客様のやりとりを図にすると、以下のようになります。
お客様にやっていただくのは、大きく分けて3つだけです。
- レターパックに書類を入れて返送する(半年に1回 × 2回)
- 会計データを確認して「OK」と返事する(チャット)
- 確定申告書を確認して「OK」と返事する(チャット)
スキャン、仕訳、記帳、申告書の作成、e-Taxでの電子申告——これらはすべて当事務所が対応します。申告が完了したら、確定申告書のPDFも共有ドライブに格納するので、紙の控えを保管する手間もありません。
料金プラン
料金はすべて税込です。働き方に応じて2つのプランがあります。
業務委託美容師プラン
面貸し・業務委託で働いているフリーランス美容師の方向けです。売上は振込で入金されるケースがほとんどで、経費の領収書も比較的少ないため、シンプルな料金設定にしています。
| 年間売上 | 年額(税込) | 含まれるもの |
|---|---|---|
| 500万円以下 | 110,000円 | 記帳代行・確定申告 |
| 500万円超 | 165,000円 | 同上 |
※ 消費税の申告が必要な方は、別途22,000円(税込)がかかります。2割特例または簡易課税制度の適用が前提です。
店舗オーナープラン
従業員を雇用してサロンを経営されている方向けです。従業員がいる美容室は売上が1,000万円を超えることがほとんどで、消費税の課税事業者になります。簡易課税制度(売上5,000万円未満)を適用するケースが多いです。
| 年間売上 | 年額(税込) | 含まれるもの |
|---|---|---|
| 1,000万〜2,000万円未満 | 220,000円〜 | 記帳代行・確定申告 |
| 2,000万〜5,000万円 | 330,000円〜 | 同上 |
※ 消費税の申告が必要な方は、別途22,000円(税込)がかかります。簡易課税制度の適用が前提です。
顧問契約(月次面談あり)をご希望の場合は、別途月額顧問料がかかります。「確定申告だけお願いしたい」という方は、上記の年額プランで対応可能です。
丸投げで何が変わるか
税務にかけている時間を数字にしてみる
たとえば、年間売上2,000万円の美容室を経営しているオーナーの場合を考えてみます。
- 営業日数:年間約280日、1日あたりの売上は約7万円
- 確定申告の準備に費やす時間:領収書の整理、帳簿の入力、税理士とのやりとりなどで年間40〜60時間
- 1日8時間換算で約5〜7営業日分
5営業日サロンを閉めたら、売上にして35万円分の機会損失です。丸投げの年額22万円は、その時間を本業に使えるようになる投資と考えれば割に合います。
業務委託美容師の方へ
確定申告を自分でやろうとして、年末に領収書の山と格闘するのはもったいないです。年額11万円で記帳から申告まで丸ごと終わるなら、その時間を施術の予約に充てたほうが手取りは増えます。
店舗オーナーの方へ — 本業に集中すると見えてくるもの
税務を丸投げして浮いた時間は、サロンの成長に直結します。
店舗オーナーが業務委託ではなく自分で店を構えている意味は、セット面というキャパシティを持っていることです。セット面が5面あるのにスタイリストが2人しかいなければ、3面は常に空いている。その空席は毎日、売上を生まないまま家賃だけ食っています。
この空席を埋めるには、集客の仕組みをつくらなければなりません。2店舗目・3店舗目を出すのも同じで、結局は「どうやってお客さまに来てもらうか」を攻略できるかどうかにかかっています。
- Instagramの運用 — 施術のビフォーアフターを定期的に投稿し、フォロワーを増やす。スタッフにも撮影・投稿のやり方を教えて、サロン全体で発信力を上げる
- noteやブログでの情報発信 — ヘアケアの知識やサロンのこだわりを記事にして、検索経由の集客につなげる
- お店のウェブサイト — ホットペッパー頼みから脱却し、自前のウェブサイトで予約を受ける仕組みをつくる
- セット面の稼働率を上げる — キャパシティに応じた集客目標を立て、空席を埋める施策を回し続ける
ほとんどの悩みは、売上が上がれば解消していきます。資金繰りも、スタッフの採用も、設備投資も、売上という土台があってはじめて回り出します。オーナーの時間は、帳簿の入力ではなく、この売上をつくる仕組みに投じるべきです。
当事務所では、ウェブサイトの制作・更新についてもサポートしています。最近はAIツールの進歩で、プロに外注しなくてもクオリティの高いサイトを低コストで作れるようになりました。制作ツールの選び方から更新の仕方まで、ノウハウをお伝えすることも可能です。税務だけでなく、サロンの成長に必要な「攻め」の部分でもお手伝いできるのが当事務所の特徴です。
当事務所のサポート
「確定申告を丸投げしたいけど、スキャンが面倒で踏み出せない」という方も、「税務は任せて集客に集中したい」という方も歓迎です。届いたレターパックに書類を入れて送るだけで、記帳から申告まで完了します。サロンを成長させる意欲のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
